美しき廻廊・光と影 厳島神社 ~ 2020早春の旅より
2022年 01月 21日
2020年のひろしまタビレポがつづきます。
はじめて訪ねた【厳島神社】。
その構造の魅力と美しさに引き込まれました。
瀬戸内の早春といっても、まだまだ冬の空気に包まれていますが
日本海側に暮らすものにとっては、おだやかな海と夕暮れの陽射しは
憧れともいいたくなるような世界です。
夕暮れが近づき、人の気配もなくなる時間帯に静かに本殿、拝殿を
はじめとした境内を構成する社殿を結ぶ廻廊をゆっくりとすすみます。
釘を使わずに敷き詰められた床板にはスリットが入っているので、
潮の干満によってあるいは波浪によってもその構造を壊されること
なく、木造の日本建築の美しい姿の一端を感じることができます。
屋根のない部分に出ると、そこはもうまるで水上に浮かぶ舞台装置のよう
でもあります。
まだ春浅き日の傾きが生み出す光と影。
神々しさと慈しみが伝わってくるひとときでした。
廻廊の下にまで潮が満ちていれば、また違った風景が見られるのでしょう。
いつか、またそんな時間に訪ねてみたくなります。
…もう少し、つづきます。
厳島神社(廿日市市宮島町) 2020.2.4 撮影
by tabinoirodori
| 2022-01-21 21:15
| ひろしまタビレポ
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