あまりにも深すぎた!富野由悠季の世界
2021年 02月 27日
「ガンダム」に「イデオン」。
少年期から青春時代にかけて夢中になり、
それを倣うかのように、仲間たちと自分たち
でも創作するたのしさを感じることのできる
キッカケともなった作品を世にたくさん送り
出してくれたのが、富野由悠季氏です。
その半世紀にも及ぶ創作、イマジネーションの
起源から、現在のクリエーターたちに影響を与え
継承するものを3000点以上にも及ぶ資料を
一堂に集めた展覧会、
『富野由悠季の世界』展が昨秋から先月まで
【富山県美術館】でも開催されました。
(2021年1月24日で展覧会は終了しています。)
展示は、2階フロアのすべての企画展示室を使って
第1部から6部までの大型展覧会となりました。
氏の幼少期から現在にいたるまで、自身のデッサンに
はじまり、手塚治虫氏に師事をうけていたころからの
アニメーション制作への参加、そして脚本、制作のに
至る絵コンテ、デッサン、台本などなどとにかく
どれだけ時間をかけてもみきれないほど…。
実は、私は1回目に1時間半ほどしか時間が取れず、
第1部から第3部くらいまでしか回れず、その後は
さらっと、流し観しかできなかったのです。
いやはや深い深い…。
これまでリアルタイムやテレビ放送の再放送、劇場で
観てきた作品も、観ていない作品(とくに最近では
CS放送やネット配信作品が中心)についても、氏が
観る側にどんなニーズがあり、商品として求められて
いるか、など考え方に触れる機会となっていました。
もちろんそのベースにある伝えたいテーマや思想など、
読めば読むほど引き込まれていく濃厚な世界は、
1度ならず、2度、3度と通わなければその全貌に触れる
ことさえままならないほどでした。
実際、前売り券の販売時から4回チケットが存在して
いたのですが、果たしてその理由がよくわかった次第です。
1月は富山県内も記録的な大雪に見舞われ、会期
中に臨時休館が発生するなど、鑑賞機会を逸した方も
いたかもしれません。
私自身は2度目は3時間近くかけてほぼ一通りの展示
(なんといっても6部構成、しかもその中で章分けされ
ているという膨大な資料展示なので、途中部分から鑑賞)
を観ることはできました。
一展覧会ではもったいなく、期間を分けた分割開催を
してくれた方がよかったかなあと感じました。
グッズコーナーは美術館とは別の運営会社の販売でした。
奥行きの深い氏の作品だけに幅広く、欲しいと思ったら
キリがないので、控えめに記念のしるし程度に買って
帰ってきました。
本展覧会は『日本アニメーション学会賞2020』を
受賞しました。
このあと、3月6日からは、青森県立美術館で開催
予定になっているそうです。(2021.2時点)は
そういえば、横浜に登場した実寸大動くガンダム、
コロナが収束した暁には、一目見に行きたいですね。
富山県美術館(富山市木場) 2020.12~2021.1 撮影
by tabinoirodori
| 2021-02-27 22:25
| ミュージアム
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