多用途運用護衛艦って?
2018年 12月 06日
国際情勢が複雑で微妙なバランスにある現代社会。
普通に暮らしている分には、その生活を直接脅かすような実感は
ありませんが、ニュースを聞くと、無関心でいられないことも
あります。
憲法改正の議論は、これからも平和を守っていくうえで、どんなふうに
進んでいくことになるのかが気がかりでもありますが、一方で
政府が年末にも発表を控えている中長期的な防衛計画、『防衛大綱』
というものがあります。
私たちにとっては、ちょっととっつきにくい内容です。
その新しい『防衛大綱』(案)の中で新しい言葉が登場しています。
それが、【多用途運用護衛艦】というもの。
海上自衛隊が運用する艦船のひとつで、「護衛艦」にもいろいろタイプが
あるようですが、そのなかで【ヘリコプター搭載型護衛艦(DDH)】という
大型の艦船があります。
そのひとつの『いずも(型)』と呼ばれる最大の護衛艦が戦闘機の離発着が可能な
甲板への改修をするかどうかの議論があるそうです。
戦闘機が離発着できるとなると、それは攻撃能力を保有する『空母化』となり、
「専守防衛」の域を超えるのではないかということなのです。
なかなか難しい問題です。
本投稿は「気になるデザイン」のカテではありますが、今回はいつもとちょっと
趣きは異なります。
【ヘリコプター搭載型護衛艦】の『ひゅうが』が入港し、一般公開が行われ
ました。
時間の都合がついたので、乗船体験することができました。
広く国民に自衛隊の役割や機能を知ってもらうためのイベントのひとつです。
さて、果たしてこの改修が決定し行われるかどうかはわかりませんが、
政府としては、【多用途運用護衛艦】という呼称で、あくまでも
「空母」【攻撃型航空母艦】という表現は避けている形になっては
いるのですが…
政府は、この艦船に搭載することが可能な、垂直離着陸ができる高額な
戦闘機(F-35B)をアメリカから多数購入するという計画も進められています。
もちろん私たちの血税からですね。
無関心ではないほうがよいと思います。
伏木富山港 2018.7.28 撮影
by tabinoirodori
| 2018-12-06 21:46
| 気になるデザイン
|
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