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活躍の場広がる「ハイエース」<前編>






人口減少により、地方都市や過疎地では公共交通の存続が

危ぶまれるようになって久しいですが、事業者や支援する自治体の

努力によってなんとか維持されてるのが、全国の路線バスの実情です。



鉄道ほどの輸送力を必要としなくとも、バスでは数十人単位で輸送

できるので、比較的低廉な価格で気軽に「乗り合い」ができるのが

その最大の特徴といえます。



現在は、こうした数十人単位で鉄道とは別の価値観で都市間を結ぶ

高速バスが発達していますが、一方で従来の主力路線だった地域内の

路線の存続が危ぶまれるようになってしまいました。
(その赤字のカバーリングで都市間高速バスが発展したという結果もありますが)




前置きが長くなってしまいましたが、今回アップする画像は、

ここ数年で活躍の場を急拡大している「ハイエース」路線バスです。

富山県内や近県でも最近は非常に良く見かけるようになっています。



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まずは、上の画像ですが、富山市内を周遊し、美術館や博物館などの施設を

結ぶ、路線バス『ぐるっとバス』です。

開業当初は、20人程度の乗車できるマイクロバスを使用していたのですが、

利用者が伸び悩んでいるようで、2018年度から運行する【富山地方鉄道】が

導入しました。専用カラーとなっています。



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この「ハイエース」タイプでは、乗車定員は9名。

実際のところは、従来から呼ばれる「ジャンボタクシー」と物理的には

ほぼ違いはないように見えます。


ちなみに、同じ富山駅前にいる「ジャンボタクシー」(富山交通)はこちら。



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種車は一緒ですから、ほぼ違いはありませんね。

要は、営業免許上、路線バスなのか、タクシーなのかということ

なのでしょう。



『ぐるっとバス』は、短距離利用を主とした市内の路線ですが、

驚くべきは、これまで50人乗りの大型バスを利用していた

中・長距離路線までもが置き換えられてしまったことです。


それは、富山と奥飛騨温泉郷を結ぶ「特急 富山~平湯温泉線」です。


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【濃飛バス】(岐阜県高山市)との共同運行路線ですが、この春から

こちらも一部の【富山地方鉄道】担当便が、「ハイエース」に置き

替えられてしまいました。

なんと、この路線は一般道、しかも山間部へ2時間以上も走る路線

ですから、登場したときはかなりショッキングでした。




活躍の場広がる「ハイエース」<前編>_f0281398_23572032.jpg
この緑と青の配色のカラーリングが、どうやら【富山地方鉄道】の

「ハイエース路線車両」の標準カラーとなっているようで、この路線

以外にも、県東部の黒部エリアの路線でも走っているようです。



そんなわけで、つづきは次回へ。









by tabinoirodori | 2018-11-13 23:59 | バスのカラーリング | Comments(0)

きらめき、ヒラメキできょうはどこへ行こう!


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