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JR高山本線災害復旧工事状況 2018.8







2018年7月の豪雨災害により、線路下部の路盤が崩壊したことにより


いまなお不通となっているJR高山本線・坂上~猪谷間。


災害直後の「緊急レポート」投稿(2018.7. 12)のその後について、このほど


現地へふたたび向かい、様子を見てきました。





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ほぼ同時期に不通となっていた下呂~高山間は8月11日までに復旧し

特急「ワイドビューひだ」号も、現在は名古屋・大阪~高山・飛騨古川間で

運転が再開されています。

しかしながら、今回のレポートの区間、坂上~猪谷間のうち、坂上駅と

打保駅の間の災害状況は数箇所で発生しており、とりわけ、並走する

国道360号(越中西街道)の丸山バイパス・宮川新大橋付近では、その

被害の規模が甚大で、復旧までには「今後数ヶ月を要する」と見込まれて

います。



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現在は、谷筋を下って堆積した木材や廃材、障害物などを取り除く作業が

中心のようですが、新たに路盤を整備する基礎工事も併行して着手されている

ようでした。



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路盤強化のためのくい打ちでしょうか、谷を下る水の流れは、路盤下部にあるトンネル状の排水溝をあらためて利用するのか、新たに橋梁をかけることでクリアするのでしょうか?





素人目にみると、ほんとうに「数ヶ月」で復旧できるのだろうか?

と思うくらい、実際の被害状況は凄まじいです。

JR東海としては、少しでも早く復旧したいということで、利用者にとっても

早期の復旧は望ましいところですが、これまでも幾度となく土砂災害に

悩まされてきた歴史を伴う【高山本線】としては、安全強固な路線としての

復活を希望してやみません。

このあとの台風の接近による大雨や、降雪期を考えると、工事スケジュールが

順調に進めることが出来るかどうかが気がかりです。





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いまなお、切断された線路が傾斜地に垂れ下がった状態にありました。被災部分の対のほうも、同様で2本のレールで鉄路がふたたび結ばれるのはいつになるでしょう。




ちなみに、これより富山寄りのの打保駅から1kmほどにある区間で、

土砂が流入していた場所は、とりあえず土砂が取り除かれていましたが、

道路との境目には、まだ黒いビニールに詰められた土砂が置かれていました。

この場所もかつて何度も土砂を被ったり、宮川の増水で路盤が流された

ことのある区間で、今後もそのリスクは抱えたままになっています。




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なお、いまなお不通となっている区間の【列車代行バス】は、現在も

富山県側の「猪谷駅」(ここから富山駅までのJR西日本区間は、特急

「ワイドビューひだ」号を除き、通常運転。)と坂上駅との間の各駅とを

結ぶ「普通便」と、高山駅発着の国道41号ルートで猪谷とを結ぶ

「直通便」(飛騨古川駅経由)の2系統が運行されています。
(8月11日に一部ダイヤ見直しが図られています。)

での「ひだ」運転再開で、利用者も増えているようです。



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坂上駅で、折り返し美濃太田行きとなる2両編成の普通列車。猪谷からの列車代行バスと接続して、高山方面へ向かいます。画像左奥が不通区間になります。



代行バスについてのレポートは別途アップしたいと思います。




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                                        飛騨市宮川町/富山市猪谷 2018.8.17 撮影


by tabinoirodori | 2018-08-21 08:32 | Comments(0)

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