JR高山本線災害復旧工事状況 2018.8
2018年 08月 21日
2018年7月の豪雨災害により、線路下部の路盤が崩壊したことにより
いまなお不通となっているJR高山本線・坂上~猪谷間。
災害直後の「緊急レポート」投稿(2018.7. 12)のその後について、このほど
現地へふたたび向かい、様子を見てきました。
ほぼ同時期に不通となっていた下呂~高山間は8月11日までに復旧し
特急「ワイドビューひだ」号も、現在は名古屋・大阪~高山・飛騨古川間で
運転が再開されています。
しかしながら、今回のレポートの区間、坂上~猪谷間のうち、坂上駅と
打保駅の間の災害状況は数箇所で発生しており、とりわけ、並走する
国道360号(越中西街道)の丸山バイパス・宮川新大橋付近では、その
被害の規模が甚大で、復旧までには「今後数ヶ月を要する」と見込まれて
います。
現在は、谷筋を下って堆積した木材や廃材、障害物などを取り除く作業が
中心のようですが、新たに路盤を整備する基礎工事も併行して着手されている
ようでした。
素人目にみると、ほんとうに「数ヶ月」で復旧できるのだろうか?
と思うくらい、実際の被害状況は凄まじいです。
JR東海としては、少しでも早く復旧したいということで、利用者にとっても
早期の復旧は望ましいところですが、これまでも幾度となく土砂災害に
悩まされてきた歴史を伴う【高山本線】としては、安全強固な路線としての
復活を希望してやみません。
このあとの台風の接近による大雨や、降雪期を考えると、工事スケジュールが
順調に進めることが出来るかどうかが気がかりです。
ちなみに、これより富山寄りのの打保駅から1kmほどにある区間で、
土砂が流入していた場所は、とりあえず土砂が取り除かれていましたが、
道路との境目には、まだ黒いビニールに詰められた土砂が置かれていました。
この場所もかつて何度も土砂を被ったり、宮川の増水で路盤が流された
ことのある区間で、今後もそのリスクは抱えたままになっています。
なお、いまなお不通となっている区間の【列車代行バス】は、現在も
富山県側の「猪谷駅」(ここから富山駅までのJR西日本区間は、特急
「ワイドビューひだ」号を除き、通常運転。)と坂上駅との間の各駅とを
結ぶ「普通便」と、高山駅発着の国道41号ルートで猪谷とを結ぶ
「直通便」(飛騨古川駅経由)の2系統が運行されています。
(8月11日に一部ダイヤ見直しが図られています。)
での「ひだ」運転再開で、利用者も増えているようです。
代行バスについてのレポートは別途アップしたいと思います。
飛騨市宮川町/富山市猪谷 2018.8.17 撮影
by tabinoirodori
| 2018-08-21 08:32
|
Comments(0)