「小浜ルート決定」~18きっぷ・小浜への旅 2016.12 (その2)
2017年 01月 10日
【北陸新幹線敦賀延伸】の次のステップ、いよいよ大阪への
ルートが、ひとまず「小浜ルート」に決まったのを受けての
小浜への旅です。
第2回目の今回は、敦賀駅の現況と今後の課題に視点をおきます。
(以下、参考までにつれづれなるままに… 興味のない方は飛ばしてください)
現在の北陸本線の「敦賀駅」は、北陸と関西の接点とも言うべき
機能を果たしているわけですが、京都・大阪方面からは特急列車
だけでなく、アーバンネットワークの一部として【新快速】が
直通するようになって久しく、北陸側から見るともはや「関西」な
感じがするロケーションと思ってしまう人もいるかも(ちょっと
言い過ぎ?)。
そして、ローカル線然りとした「小浜線」の起終点ともなっています。
歴史的な背景は話が長くなってしまうので、省きますが、貨物扱いが
ない中で、ホームの数や線路の本数は多く、ターミナル感も漂う広大な
敷地をもつ駅です。そのわりには駅舎は非常に小さく、こちらは
ごくごく普通の地方都市駅の印象です。
さて、敦賀駅に金沢・福井方向からやってくる【北陸新幹線】は、
長大な「新北陸トンネル」を抜けると、車窓右手に敦賀湾に面した
市街地がぱぁーと広がることになります。
ここで、他の駅とは異なることで課題となっているのが、駅に進入する
直前に道路輸送の幹線国道である「国道8号線」を跨がなければならない
いう点です。この「国道8号線(敦賀バイパス)」は市街地を取り巻く
ように、やや標高の高い位置を通っているため、それを跨ぐ【北陸新幹線
高架橋】も高くなってしまいます。そのため、敦賀駅の新幹線ホームの
高さは、現駅舎の位置よりもなんと24mも高くなってしまうということ
なのです。
ちなみに、金沢駅や福井駅では、新幹線ホームは地平から8m程度で、
在来線の高架部よりやや高いくらいのところにあります。
つまり、利用者にとっては、上下移動が他の駅に比べると、少し面倒に
なってしまうことになります。(バリアフリーの観点からエレベーターの
設置はあっても、一般的にはエスカレーターか階段ですよね。24mって
階段だと何階建てに相当するのでしょう…。)
さらに、現在の駅舎(西側)のある位置から、新幹線高架橋が立つ位置が
東に平行移動で100mほど離れてしまうということも難点です。
開業時は現在の北陸本線(敦賀~米原・湖西線方面)が存続することや、
武生・福井駅方面への福井県並行在来線、そして小浜線が現在のスペースを
利用しながらですから、やむを得ないのですが、乗り加絵の利便性の
確保には、相当な工夫が求められているようです。
まだ、高架橋を含め、新幹線駅舎に関わる構造物はありません。
現在の立ち入り可能な駅構内のもっとも東側からみた様子です。
線路より向こうにあるスペースが新幹線用地で、構造物の設置に
向けて現在は整地が進められているようでした。
駅西側には全国チェーンのビジネスホテルの新設も続いています。
手前の西地区の今後の利用はまだ計画の決定はみていないようです。
敦賀までの延伸は、34年度末(したがってあと6年)となります。
富山・金沢までの開業6年前を思い出すと、そろそろ高架橋の基礎工事が
あちこちで見られるようになってくるタイミングです。
近いうちに新幹線駅舎のデザインも決定し、公表される時期がやってくる
ことになるでしょう。楽しみです。
前置きがタイヘン長くなってしまいました。
そろそろ小浜へ向かいましょう。 …ということで、次回に続きます。
画像はすべて 2016.12.27 撮影
by tabinoirodori
| 2017-01-10 23:40
| 北陸新幹線工事
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