18きっぷの旅・夏編 新しい小淵沢駅
2017年 08月 28日
【青春18きっぷ】でゆく、中央本線日帰り旅。
塩尻駅から乗車した1本目の甲府ゆきを小淵沢駅で途中下車です。
この駅は、八ヶ岳周辺のレジャーを楽しむ拠点駅でもあります。
中央本線から分かれて、山梨県から長野県にわたって広がる八ヶ岳の
高原エリアをふもとをぐるっと辿り、長野県・小諸までを結ぶ【小海線】の
起終点になっています。
この駅が、今年(2017年)、古くなった駅舎に変わって所在地である北杜市と
JRによって新しく建設されたということで、中央本線の最新駅!?の観察です。
最近の公共施設は、木材をふんだんに取り入れた建物が多くなりました。
かつての駅のイメージは鉄筋コンクリート製が主体だった時代もありますが、
ふたたび木材のよさが見直されたことと、不燃性の加工など技術革新があった
ことが大きく影響していることは、あの隈研吾氏の著書でも語られています。
駅業務施設は主に2階にあります。柱だけでなく壁面も落ち着いた色合いの木材と
サインボードも色彩の統一感が感じられます。
旅客だけでなく、地域にも多目的に利用ができるように、交流スペースの空間も
取られています。
こうした光景は、現在、北陸新幹線開業に向けて工事が進む敦賀駅(福井県)の隣接
施設にも似たような雰囲気を感じました。
駅をただの通過点とするのではなく、人が集う場所としての位置づけと捉えてみると
自然なことなのでしょう。
そして、なによりこの駅の北側には雄大な八ヶ岳の峰々が見える場所です。
こうした交流スペースや待合の場所は大きくガラス窓をとってあり、お天気が
よければ、素晴らしい展望ものぞめることでしょう。
(この日はあいにくの曇り空でしたので実際に確認することはできませんでしたが)
中央本線と駅自体の位置が八ヶ岳の広大な山裾にあるので、駅前商店街が
連なるのは、ゆるやかにカーブを描いた坂道にあります。
なかなか興味深い商店街になっているのですが、旅の「本線」と少し外れるので
今回は惜しみつつも、長くなりそうなのでとりあえず割愛します。
(いつか別項目でアップしたいと思っています)
そして、新駅舎にその役割を譲ったこれまでの「功労者」である、かつての
駅舎はというと…
新駅舎に賑わいの陰に、ひっそりと、取り壊しを待っている段階でした。
新駅の開業に合わせて、役目を終え、利用者に感謝の証として愛ある落書きを施されて
静かにそのときを待っているようでした。
人々の出会いと別れを数々見送ってきた駅舎に感謝の言葉がいっぱいでした。
さて、そろそろ電車に乗って先へ進むことにしましょう。
旅は中盤、このあと甲府~大月へと各駅停車でつづきます。
小淵沢駅(北杜市) 2017.8.11 撮影
by tabinoirodori
| 2017-08-28 23:22
| テツタビ!!
|
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