情熱のシルク 絹糸が結ぶ「縁」
2017年 07月 19日
古の華やかな京や江戸の文化で魅力を重ねてきた、城端。
まち歩きは、礎の「善徳寺」から「城端曳山会館」を巡ってきました。
「城端曳山会館」には、かつての豪商が建てた蔵を現代にアレンジして
地域の歴史や芸術作品などの展示施設としている「蔵回廊」が併設されて
いました。
こちらについても紹介したい内容があるのですが、いずれ機会をあらためて
お伝えしようと考えています。
レポート第3弾となる今回は、城端の町の発展を支えた「絹織物」に
触れてみます。
栄枯盛衰という言葉をあえて使うとすれば、いまは残念ながら
「栄・盛」をすぎてしまったあとの寂れた印象がぬぐえなくもない
のですが…
実はこの旅のなかでも最大の感動を受けた、出会いがありました。
そして、そこで城端の絹織物が持つ、情熱と将来への希望を強く感じたのです。
『松井機業』さんでは、必ずしも工場の関係者がこの場所に常駐されているという
わけではないのですが、幸運なことにちょうどこの時間には、工場の制服を着られた
女性が迎えてくれました。
そして、その女性の手にとまっていたのは…
なんと!羽化した蚕、『御蚕様(おかいこさま)』でした。 (画像はクリックで拡大します。)
私は実際に生きたカイコをみたのはじめてです。
女性いわく、「いつもはそんなことはないのだけど、御蚕様が、『誰かが来るよ』と
訴えかけていたような気がしたんです。」と。
リップサービスだとしても、なんだかうれしいお声掛けに、
昭和かそれ以前の風情を感じる工場の建物にすんなりと、入場したのでした。
と、いうことで、「御蚕様」と【城端絹】の話はもう少しつづきます。
by tabinoirodori
| 2017-07-19 23:08
| まち歩き
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