まち歩きにちょうどいい広さ。
2017年 06月 26日
大火から半年を経た糸魚川のまちなみをぶらりと歩いてきました。
前回までのブログアップで、大火の災禍を免れた、これからも残したい
「雁木」の通りを中心にご紹介してきましたが、そのあと線路を挟んだ
駅の南側のエリアまでやってきました。
このあたりは、古くからの「塩の道」沿いを除けば、旧来の市街地とは異なり
まだ新しい住宅も多い地域です。
駅の「アルプス口」から5分程度のところには「糸魚川市役所」があります。
平日なので、市民課の各窓口を訪ねる人も多く、活気がありました。
現在も、大火の被害に遇われた方などへの対応の窓口も設置されています。
市役所庁舎前の緑地スペースがあり、眩しい初夏の日差しをさえぎってくれる
場所で、先のパン屋さんで購入した自家製サンドイッチをいただきました。
コンビニのサンドイッチや菓子パンは食べ慣れていますが、
やっぱり、個人のお店は一味違います。なにより「できたて感」が
うれしく、おいしいです。
さて、このあとは、ふたたび糸魚川駅(アルプス口)へと戻りました。
ご紹介の順序が逆になるのですが、「塩の道」に入る前に、越後へと向かう
街道筋を歩いたときに見たもうひとつの歴史を感じさせる風景を。
「相馬御風(そうま・ぎょふう)宅」です。
【相馬御風】は、明治から昭和にかけて活躍された糸魚川市出身の文人で、
その才能は多岐にわたり、歌人・詩人・自然主義評論家・随筆家・翻訳家
などなどの肩書きをお持ちだったようです。
なかでも、多くのひとが知るところなのが、あの童謡『春よ、来い』の
作詞をされた方という結構なじみのある方なのです。
そういえば、【北陸新幹線・糸魚川駅】の「駅メロ」は、その『春よ、来い』
ですね。
この邸宅前の通りには、雁木はないのですが、また少し違った歴史的景観を
感じることができます。
門扉と連なる塀のうえに瓦が載り、よくみるとこんなものが…
大黒さんと恵比寿さんでしょうか。
おしゃれな縁起物ですね。
歩けば歩くほど、奥深さを感じる糸魚川のまちなみです。
いずれも駅を中心として、徒歩5~10分の圏内に、興味深いものが
たくさんあります。
歩き疲れることもないほどで、ちょうどよい範囲にひろがっている町です。
糸魚川はなんども訪ねていますが、まだまだ歩いていない路地もあります。
次はなにを発見できるか、今から楽しみです。
これから、夏休みを迎える時期、
海と山の自然も楽しめる糸魚川をみなさんも訪ねてみませんか?
首都圏からでも、【北陸新幹線】で2時間あまりで行くことができます。
訪ねた日 2017.6.22 画像も当日の撮影です。
by tabinoirodori
| 2017-06-26 23:57
| まち歩き
|
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