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走り去った伝統の夜行路線~金沢・横浜(湘南)線




高速路線バスについて取り上げたく、『スペシャル・ウィーク』を



銘打ちながらも、風邪による発熱ダウンで、途中頓挫もしましたが、



週末にようやくテーマに沿った3本目となりますブログアップです。






本日はというと…





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『金沢=横浜湘南線』(北陸鉄道・江ノ電藤沢バス)です。






北陸と東京を結ぶ路線は多けれど、その大多数は、北回り(上信越道経由)です。



そんな中でこれまで異彩を放ってきたのが、金沢~横浜湘南線です。



この路線は、南回り(名神・東名道経由)をたどるルートで運行されていました。





開業当初は、金沢市内~加賀地方と横浜駅西口を結ぶルートと停留所設定で、



昼夜1往復設定されていたのですが、後に夜行便だけになり、その後も



経済環境変化のなかで、ルート延長や新たなバス停の追加設定などで、



金沢~福井駅間と、神奈川県内の都市を結ぶ路線として役割を果たしてきました。







残念ながら、この路線は、採算ラインを確保するのも困難になっていたのか、



ついにこの春(2017年4月1日)、路線の廃止となりました。
 (旧ツアーバス系の高速路線バスは現在も複数存在あり)



最初の運行開始の際には、金沢側の【北陸鉄道(バス)】と共同運行事業者として



【相模鉄道(相鉄バス)】がパートナーとなり毎日1往復がそれぞれ受け持って



いました。



当時『ラピュータ号』(相鉄バス)という愛称がついていたのも懐かしいものです。


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まだデジカメなど手にすることのなかったころのアルバム写真です。意外と撮影記録が少なかったです。相鉄バス便に乗車したことも残念ながらありませんでした。





利用客の確保に向けての施策として、相鉄バスから共同運行を引き継いだ



【江ノ電バス(江ノ電藤沢バス)】が運行することにより鎌倉が終点(起点)と




なりました。その後もてこ入れがあり、小田原にもバス停が追加されたりと



努力を重ねてきました。(次の画像パンフレット参照)




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クリックで、画像が拡大します。文字も多少読み取れます。





こうした努力もあったのですが、【北陸新幹線開業】や他夜行高速路線バスとの



競合も厳しく、2017年3月31日出発便を最後に、路線がなくなるいう結末に…。



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江ノ電バスのカラーはシックなグリーンとマスタードイエローとでもいえようか、ツートンカラーの落ち着きが印象的でした。



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私がかつて、乗車した昼行便では、長距離運行のため、金沢から横浜に向かう便で、



途中サービスエリアのガソリンスタンドで燃料補給があるという体験もできました。



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夜の金沢市内を駆け抜ける江ノ電バス車両。北陸で目にすることはもうできない。






金沢駅を出た横浜・湘南ゆきは、夜の金沢繁華街などを経由して福井に至り、



その後、北陸道~名神道~東名道を通り、横浜を目指すという、まさに高速バス



らしい路線として利用されてきましたが、廃止は本当に残念でした。






本日の画像のような光景はもう2度と見ることが出来なくなってしまったわけです。












by tabinoirodori | 2017-05-21 00:25 | バスタビ!! | Comments(0)

きらめき、ヒラメキできょうはどこへ行こう!


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