宮川をさかのぼって~秋のちいさな鉄道旅
2016年 10月 12日
今週は「鉄道WEEK」ということで、
本日は富山から高山へローカル線の車窓旅レポです。
スタートは富山市南部にある「笹津駅」。
我が家からは、高山方面へ行くには、富山駅へ出るよりこの駅から
乗車するのが距離と時間の節約になります。
高山本線は、富山~岐阜を結ぶ「本線」と名がつく歴史ある路線ですが、
JRは2社に分かれており、富山県側がJR西日本、岐阜県側がJR東海の
経営で、富山県南端の「猪谷(いのたに)駅」で、列車の運転系統も分離
されています。(特急ワイドビューひだ号=1日4往復 のみ直通)
実際には、中間にある高山エリアを含めて本線とは思えない過疎路線で
ローカルムードにあふれた「秘境路線」と言っても過言ではないでしょう。
午前中は富山から普通列車で高山を行くには、3本の普通列車しか
接続がありません。今回は、11時06分発の猪谷ゆきに乗車しました。
笹津駅を出ると、すぐに神通川を渡り、その後は眼下に川の流れを見ながら
進みます。
猪谷駅までは、わずか13分の乗車(始発の富山駅からでは約50分ほど)です。
帰りに撮影した猪谷駅のホーム、左側がJR西日本の車両。富山からの列車はここで折り返します。
ホーム右側奥がJR東海の車両。少し離れた位置に停車するため、乗り換えには少し歩きます。
猪谷駅は、島式ホームの左右で乗り継ぎができます。ただ、真横に停まるのではなく
ホームの両端に停止する感じで、同一ホームの縦方向移動が発生します。
これが会社が異なる境界駅の特徴ですね。(猪谷駅はJR西日本管轄の無人駅です)
猪谷駅からは、2両編成のワンマン列車、高山ゆき普通列車に乗り換えます。
この列車は、さきの富山発の列車とわずか3分で接続となっているので、
乗り換えるとすぐに発車になります。
猪谷駅を出ると、すぐにトンネルに入ります。
いくつかのトンネルを抜けて鉄橋を渡ると、ここからはもう飛騨路。
岐阜県に入ります。
宮川です。
(猪谷あたりで、この宮川ともうひとつの支流、高原川が合流して神通川となっています。)
ここまではトンネルが多く、駅間距離も8.7kmと長いものになっています。
飛騨の家屋の特徴ともいえます。
冬には積雪も多いところなので、この屋根だと雪が滑り落ちやすいのでしょう。
次の「打保(うつぼ)駅」では、上下列車の交換ができます。
ちょうど名古屋・高山方面からやってきた「ワイドビューひだ3号」(富山ゆき)と
すれ違います。
たくさん見えました。
このあとも右に左に川を渡り、トンネルを抜けつつ、宮川を溯上していきます。
がちなコースをたどりますが、富山と飛騨方面を結ぶ幹線の国道41号線の
代替ルートとして、整備も長年に渡って続いています。
いるころなのですが、今年はこのとおりまだ緑です。
湖水のような穏やかなものや大小の岩石がころがる河原、瀬のある流れなど
変化もあり、飽きさせることはありません。
長くなりましたので、次回につづきます。
by tabinoirodori
| 2016-10-12 15:08
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