宇宙に一番近い町!? 神岡を歩く(2)
2015年 11月 20日
飛騨市神岡町の国道471号線沿いにある道の駅【宙ドーム・神岡】には、
旧神岡鉱山あとに、東京大学をはじめとした【宇宙線】研究施設があることから
紹介するコーナーを設けていることで、旅の途中に立ち寄って楽しむことが
できます。
研究機関といえば、日本国内では茨城県のつくば市などが集中しており、
宇宙に関わるものなら、標高の高い高原などが適地のように思えるのになぜ、
こんな飛騨の山中に!?と感じられる方も多いと思います。
物質の単位で最も小さな単位で分析するためには、外部から受ける影響を避ける
必要があり、地球を突き抜けていく【ニュートリノ】などの宇宙線を捉えるには、
静かな深い地下が適していることが理由にあるようです。閉山した鉱山の跡地が
ちょうどよかったということでしょうか。
これまでにも小柴教授も【ニュートリノ】研究として【ノーベル賞】を受賞されており
いまや、宇宙はどうなっているのか、そもそも物質ってなにか?
などという壮大な研究の拠点として「KAMIOKA」は世界に知られるところになって
いるかもしれません。
そう、生命の起源、未知なる宇宙に最も近い場所になっているのかもしれないのです。
ちょっと大げさすぎたでしょうか(笑)
道の駅正面玄関には大きな受賞お祝いの横断幕か掲げられ、入り口を入ると
所狭しと貼られた受賞関連の新聞記事。
手前には、お祝いコメントなどの記帳コーナーもありました。
(画像はクリックで大きくなります。ぜひご覧ください。文字は読み取れないかとは思いますが)
この施設は、休憩所のほか、レストラン・ファーストフードコーナーもゆったりと
スペースがとられており、地元名産品などの売店コーナーも充実しています。
その売店コーナーの奥にあるのが…
現在の研究施設の中心となっている【スーパーカミオカンデ】を説明する小さな
紹介コーナーがあります。
ホンモノの施設には一般の見学はできないため、ここで装置の一部を原寸大で体感
することができます。映像による地中にあるこの巨大な装置の建設当時からの様子や、
観測されている「宇宙線」の施設に到達(通過)している様子がリアルタイムの映像で
研究所と同時体験もできるというものです。必見です。
紹介コーナーの脇には【NASA】や【JAXA】公認のグッズ(宇宙食などを含めた)の
販売もしているので、夢のあるお土産も買って帰れます。
外には、神岡町でのこうした研究にかかわりのある事柄や研究者を祈念した
モニュメントなども設置されています。
旧神岡鉱山の地下では、現在さらにあらたな観測研究施設【KAGRA(かぐら)】も
竣工しており、2016年度より本格的な運用が始まるそうです。
次なる【ノーベル賞】の受賞も遠い未来の話ではないかもしれませんね。
ここから、帰りのバス時間まで、ふたたび町のなかを歩いて、濃飛バス【神岡営業所】
まで戻ることにします。
その(3)につづきます。
by tabinoirodori
| 2015-11-20 09:49
| まち歩き
|
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