『花の家』を訪ねて 2015.初夏
2015年 06月 17日
長編アニメーション映画 『おおかみこどもの雨と雪』 (細田守監督作品.2012年)
「おおかみおとこ」の子どもを授かったひとりの女性「花」が、都会から逃げるように
やってきて、とある山里で古民家に移り住みます。
結婚・出産・子育てを経験して成長していくひとりの女性と、その娘と息子が
それぞれに一人の人間としてその生い立ちにときに葛藤し、周囲の人や環境に
静かに見守られながら成長していくという、ちょっとおとぎばなしのような、
それでいて妙にリアリティーをも感じさせる物語です。
少し前の作品になりますので、ごらんになられた方に思い出すとちょっと懐かしさも
感じる映画ではないでしょうか。
この作品で富山県出身の監督が、選んだ物語の舞台は、現在の富山県上市町の
山里にある「古民家」とそれをとりまく立山・剣岳周辺の大自然でした。
公開から3年を経て、映画を観たファンを中心に、いまもなお訪れる人の絶えない
モデルとなった古民家を、主人公、「花」の家を訪ねました。
(5月26日付ブログと合わせてごらんいただけると幸いです。)
この古民家は所有者のご好意と、『花の家』の保存活用をはかるボランティアによって
一般公開され、無料で内部も見学することができます。
(家屋内には、維持保存のための募金箱の設置があります。)
古民家の内外に、映画の世界観が広がります。
部屋には、訪れたファンや周辺のハイキングを楽しむ人にむけて、お楽しみも
用意されています。関連グッズの無人販売コーナーもあります。
私が訪れたのは平日の午前でしたので、他に訪れる人もなく静かに時間が流れて
いました。
周辺の民家は、家主を失い、朽ちていくものが少なくありません。
山里の生活を伝えつづけていくためにも、末永く残されていくことを願います。
訪れた日 2015.5.21
by tabinoirodori
| 2015-06-17 16:38
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